病気関連行動(Illness Behavior)研究
近年、健康や医療に対する関心は、今までに無いほど増していると言えます。テレビでは、「健康」のために良い食べ物や習慣などが毎日のように紹介され、医療機関のランキングなどが特集された雑誌は、非常に良く売れています。
しかしながら、「健康」という概念は人によって様々であり、病気の認識やその際の対処行動も非常に多様だと言えます。また、病院や医師などの評価を、国も含めいろいろな機関が試みてはいますが、いまだにこれだと言える指標が無く、一般の人々は何を信じて良いのかわからない状態が続いています。
そこで私たちは、人々が「体の不調」についてどのように認識しているのか、またそれらの認識(例えば「深刻さ」や「日常生活への支障の度合い」など)によって、どのような対処行動をするのか、さらにそれらの対処行動に個人の「健康観」や「医療観」がどのように影響を与えているのか、などについて明らかにしようと試みています。
また、「医療機関」や「市販薬」に対する評価視点についても整理したいと考えています。
「病気関連行動(Illness Behavior)研究会」の最新情報は
Facebookページ をご覧ください。
⇒ 「病気関連行動(Illness Behavior)研究会」のデータ(一部公開)
研究会活動について
月に1回程度、研究会メンバーの議論の場として、研究会を開催しています。
研究報告書について
「病気関連行動に関する研究報告書」
~不調時における対処行動の実態及び行動を規定する要因についての考察~
学会での研究発表実績について
2014年6月 | 第29回日本保健医療行動科学会学術大会にて、ポスター発表 「不調時の自助行動・受療行動と社会的要因に関する一考察」 |
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2014年9月 | 日本心理学会第78回大会にて、ポスター発表予定 「受療行動の生起に「不調の認知」が及ぼす影響 -病気行動の規定因に関する一考察」 |
“健康行動”研究会プロジェクト
異業種の団体が集結し“健康行動”のメカニズムを解明する、新しい研究プロジェクトが、2015年5月よりスタートしました。
⇒ 詳しい情報はこちらをご覧ください
セミナー開催情報
・研究会の取り組みを広く皆様に知っていただく
・これまでの活動から得られた研究知見の一部を発信していく
ことを目的に、年に1回程度、セミナーを開催しております。
『人は健康に何を求めるのか
~健康行動・健康消費の「なぜ?」を解明する~』
これまでのセミナーの様子につきましては、下記をご覧ください。
⇒ 2017年2月実施分のセミナーの詳細・開催報告レポートはこちら
⇒ 2016年4月実施分の開催報告レポートはこちら
⇒ 2015年2月実施分の開催報告レポートはこちら
「病気関連行動研究会」の知見が応用された活動について
「病気関連行動研究」の知見が認められ、「メディカルライフ研究所」とパートナーシップを結んで協業することになりました。
※【メディカルライフ研究所】は、生活者視点で健康・医療のこれからを考える、マーケティングコミュニケーションの調査研究機関です。
⇒ 【メディカルライフ研究所】については、こちら
慢性疾患・不調保有者の大規模調査を実施
「メディカルライフ研究所」が、全国約2万人の慢性疾患・不調保有者を対象に大規模調査を行いました。
当研究会が長年研究してきた「病気の認識」「原因帰属」「学習期待」「薬観」「治療観」などの
「病気関連行動」に関わる知見が採用されています。
⇒ 調査データ・調査結果については、こちら
IB研究会の知見が糖尿病患者のQOL向上に貢献します
IB研究会の知見を活用した「糖尿病患者の意識と行動」調査の結果が
「メディカルライフ研究所」から公表されました。
この調査は、全国の糖尿病患者3,437人に対し、「メディカルライフ研究所」と
大手製薬会社が共同で実施したものです。
⇒ 調査データ・調査結果については、こちら
お問い合わせについて
医療・健康に関心があり、研究の内容や研究会への参加にご興味のある方は、
気軽にご連絡ください。
病気関連行動研究会 事務局 担当:田中
TEL:06-6941-2171 メールでのお問い合わせは こちら